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統合失調症
統合失調症について
以前は精神分裂病と呼ばれていましたが、病名からくるイメージが偏見を生んでしまうため「統合失調症」という呼び方に変わりました。
100人に1人くらい発症する疾患です。ごく一般的な疾患です。
近年、治療法も進化し、入院治療から外来治療へと流れが変わってきています。
新薬の開発で副作用も少なくなっています。
治療が遅れると症状が固定化、慢性化しやすい傾向もありますが、症状に合った治療を受ければ改善する病気です。
慢性化した場合には、単に薬物療法だけではなくリハビリ活動も加えます。
当院では地域の精神障害者支援のNPOや社会復帰施設とも連携して、改善のための支援の促進を心掛け、実践しております。
以下のような症状があるときは早めにご相談ください。
- 何かに集中しようとしても直接関係のないさまざまな考えが強引に頭の中に割り込んできて集中できない。
- 電車や街の中で他人の言動に過敏になり、他人が話をしていたり笑ったりしていると自分のことを言われたり笑われていると被害的に受け止めてしまう。
- 頭の中で考えていることが声のようになって、語りかけてくるように感じたり、命令されているような感じを受ける。特に、自分のことを「バカだ」と誹謗する内容がある。また頭の中の声と同調して独り言を言ってしまう。
- 「こうしろ ああしろ」と命令してくる。特に「死んでしまえ」と命令される感じがあったりする。(させられ体験)
- 近所の物音や話し声が自分に対して嫌がらせをしているように強く感じる。
- 自分の考えていることが他人に筒抜けになってしまうように感じる。
- テレビに出てくる役者やアナウンサーが自分の行動と合わせてしゃべっていると感じられる。
- 音楽が頭の中で流れると感じる。あるいは誰かに呼ばれたと感じて振り返ってみても誰もいないことがある。
- 「誰かに部屋の中をのぞかれている」「盗聴されている。」と周囲のことに過敏になってしまう。
- 理由もなく無気力になったり、意欲の低下があったり、引きこもったりする状態が続く(陰性症状)